リーディング企業情報

株式会社 和井田製作所

http://www.waida.co.jp/


障がい者雇用取り組みの中心メンバー
左から総務部長松村さん、鴻巣さん、主幹近藤さん


プロファイル研削盤SPG-W
最高品質、生産性で金属を削る国際モデル


吉田さんの働く、製品一課のメンバー
左から坂上さん、谷倉さん、吉田さん、指導担当土島さん


キサゲ作業に取り組む吉田さん

所在地 岐阜県高山市
障がい者雇用数 3名(うち重度1名)
事業内容 工作機械(各種精密CNC研削盤)の企画開発・製造・販売
障がい者の
業務内容
機械組立て全般

多品種少量生産の工場で、障がい者雇用を実現

受注生産現場での障がい者雇用に挑戦

岐阜県高山市に本社を構え、最新のプロファイル研削盤などのマザーマシン(工作機械)を製造する「和井田製作所」。昨年設立70周年を迎えた飛騨の老舗企業です。
同社の特長でもあり強みでもあるのが、個別受注・多品種少量生産。ライン生産ではつくることのできない技術工程をいくつも重ね、高精度の製品を生み出しています。

ここで働く障がい者は現在3名。中でも知的障がいをもつ吉田直樹さん(19)は、技術力が必要とされる製造現場で活躍しています。
同一作業の少ない職種では、障がい者雇用は難しいと考える経営者が少なくない中で、同社がどう取り組んだのかを伺いました。

社内理解こそ成功への第一歩

「平成26年までの3年間、障がい者雇用はゼロでした。企業の社会的責任を果たすためにも、取組みを進めたいと考えていました。でも自立支援につながる責任ある雇用をしなければなりませんし、また、仕事のミスマッチも避けなければなりません。」
こう話すのは総務部長の松村さん。雇用に踏み切るまで、現場を引き込んだ議論を繰り返したと言います。
「せっかく働いていただくなら、サポート業務だけでなく製造現場の中心で活躍してほしいという思いが強く、社内で検討を重ね、現在の形に至っています。」
仕事のミスマッチをなくすため“適材適所”への配置に徹底してこだわったそうです。
「もちろん、我々のような多品種少量生産の工場で、実現できるのか不安が多かったのも事実です。そこで、最初に行ったのは、社員全員に障がい者雇用について知ってもらうこと。経営者、管理者、現場の全員に理解してもらうことが、第一段階でした。」

相乗効果を生んだ徹底的な話し合い

定年までの継続雇用を目指して

総務課主幹の近藤さんはこう話します。
「吉田さんの場合、特別支援学校時代から4回職場実習に来ていただき、社内で検討を繰り返しました。仕事のミスマッチはモチベーションがダウンし、離職に直結します。弊社は定年まで働いてもらうことを目指しておりますので、そこにこだわりました。」
現在、吉田さんの仕事は、機械組立て全般。いくつも工程をこなしています。
「吉田さんは集中力があり、根気や正確さを求める仕事にはぴったり。受け入れ現場も巻き込んだ検討を重ねた結果、製造現場で彼の個性が十分発揮されています。」

現場を訪れると、吉田さんは手で金属表面を平らにするキサゲ作業の真っ最中。眼差しは真剣です。しかし皆さんとの撮影をお願いすると現場は和気あいあいとしたムードとなり、仲の良さも伺えました。

社内全体のモチベーションもアップ

吉田さんの雇用に当たっては、現場と総務課で徹底した仕事の洗い出しや見直しが行われました。その結果、仕事の効率化にもつながったと言います。さらに社員教育や、チャレンジ精神の育成にも役立ち、多くの相乗効果がありました。

総務課の鴻巣さんは、準備段階から全面的に障がい者雇用にかかわった一人。
「障がい者雇用に関する知識のない、ゼロからのスタートでした。様々なセミナーを聞き、障がいを“個性”と捉えることが、いかに重要かを学びました。一人ひとり違う個性を理解し、見極めることが、一番難しかったですね。でも今は挑戦してよかったと実感しています。」

徹底した準備とミスマッチを防ぐ適材適所の配置が、同一作業の少ない職種では難しいとされる、障がい者雇用を実現しました。

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