リーディング企業情報

株式会社サン・シング東海

http://www.tokai-corp.com/san-shingu/


嬉しそうに語る 今井常務

所在地 岐阜県揖斐郡大野町
障がい者雇用数 26名
事業内容 寝具の製造・加工
障がい者の
業務内容
寝具のリメイク

生産性35%UP! トップの情熱が障がい者を成長させる

業績でも親会社に貢献 第3セクターの特例子会社

平成5年、岐阜県と株式会社トーカイ、大野町が協力し第3セクター方式の特例子会社として誕生した株式会社サン・シング東海。寝具の製造や加工を行っています。「障害を持つ人も持たない人も一緒に働き、生きがいを見いだせる会社」を理念に、現在26人の障がい者を雇用し平均勤続年数は17年を誇ります。

職場定着の秘訣のひとつが「多能工化」。
ひとりの障がい者が最低でも2種類、多くは4種類の業務を習得しています。障がいを持たない社員とペアで働くことで、新しい仕事を覚えていきます。

「多能工化」に取組んで5年、同社の今井常務いわく「障がい者の方がどえらい頑張ってくれて」生産性が35%アップ。黒字を続け、親会社にも大きく貢献しています。

20年の経験と情熱で事業も障がい者雇用も成功

障がい者雇用に20年取組む今井常務が勧めるのは、2人同時に雇うこと。
「1人では雇用率も上がらないし、同じ障がいを持つ仲間がいれば孤立感も感じない。切磋琢磨して成長します。」
また、派遣や留学生のいる企業なら、障がい者雇用は難しくないとも語ります。
「みなさんの意識をバリアフリー化して、とにかく雇ってみてください。」

20年間障がい者雇用に取組む中でも色々な事があったといいます。
「創業から勤めた方が辞めてしまった。両親が倒れ、幸い障害者支援施設には入れた。でも入所すると法律で働けないんです。これが日本の現状ですね…」
一方で良いこともあります。
「10年挨拶してくれなかった方が、ある日突然『おはよう』って! 柳ヶ瀬で1人祝杯あげましたよ。 」
今井さんは、ここに骨を埋めたいとか。

事業としての成功と障がい者雇用の成功、2つ同時に達成した秘訣はトップの情熱にあるようです。

清流のジョブコーチ〈職場適応援助者〉

ひとつ踏み込むことで応えてもらえる

株式会社 サン・シング東海 中林 里絵子 さん

ただ頑張るのとは全く違う ジョブコーチ養成研修で得た事

中林さんは、ジョブコーチ養成研修で障がい者への接し方が大きく変わったそうです。

─ どんなところが変わりましたか?
同じ一社員の立場では、どこまで踏み込んで指導していいかジレンマがありましたが、研修を受けて、ためらわなくていいんだと思えました。
講師は短時間で人の特性を分かっていた。人の見方、見る所が全く違うと感じました。ただ頑張るのと、方法を理解した上でやるのは全く違うんだと勉強になりましたね。

─ フォローアップ※には参加しますか?
ぜひ、また集まりたいです。養成研修も刺激になったけど、あそこからがスタート。自分のやってることが正しいのか、確かめる機会になれば自信に繋がると思います。

「問いかける言葉が変わった」 自分も周りも変える資格

─ ジョブコーチとして嬉しかったことは?
これまでとにかく踏み込めなかったけど、一つ深く踏み込むことで応えてもらえる。それを感じられたのが良かったです。
養成研修を経て、問いかける言葉が変わった。「もう一つ聞かなきゃ、一つ深く言おう」そうやって働きかけたら、ちゃんと返してくれました。「ここまで聞いても平気、真剣に叱れば大丈夫」という手応えを感じました。

─ ジョブコーチとして企業への貢献は?
「ジョブコーチという資格のおかげで、私も一歩踏み込んでいいと思えるし、今まで「誰に相談していいか分からない」と言っていた障がいを持たない社員にも、「いつでも私に聞いてね」と言えるようになりました。
まだジョブコーチになって日が浅く、会社に貢献してるとは言えないけど、意欲的に前へ前へ進めていきたい。そう思っています。

※平成28年11月開催 前回養成研修参加者向けのセミナー

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