リーディング企業情報

株式会社 水明館

https://www.suimeikan.co.jp/

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所在地 岐阜県下呂市
障がい者雇用数 6名
事業内容 旅館業
障がい者の
業務内容
  • 商品補充
  • 備品管理

支援機関との連携こそが、障がい者雇用のカギ

下呂を代表する老舗旅館 10年超のベテラン障がい者も

 創業85年を迎える株式会社 水明館は、下呂温泉を代表する老舗旅館。老舗でありながら、旅館ホテル業界の中ではいち早く厚生労働省の運動型健康増進施設に認可されるなど、先進的な取組にも積極的です。障がい者雇用にも早くから目を向け、現在は全社員数240名のうち6名が障がい者。調理や室内清掃などの現場でそれぞれの力を発揮しています。
 お話をうかがったのは、障がい者雇用を担当する総務部次長の中島さん。障がい者の雇用実績は10年以上になる同社では、現在、身体障がい者の方が中心に仕事に励んでいます。「身体障がい者の方には健常者の方と同じように働いていただいています。健常者以上にがんばっている方や元気な方もいらっしゃいますよ」と中島さん。

障がい者雇用の壁に直面して知ることができた支援機関

 しかし、初めての障がい者雇用では、その難しさに直面したと言います。
 「初めは、考え方に甘い部分もあったのだと思います。精神障がいのある方を採用しましたが、なかなか現場とうまくいかず、本人の意志もあって試用期間後に退職されてしまったんです。私たちもどう対応して良いか分からず、難しいものだなと感じました。当時は支援機関を知らず、社内で対応することしかできませんでした。やっぱりいきなりは無理だなと思った時にぷりずむさんの存在を知ったんです。」
 「ぷりずむ」とは、飛騨地域の障害者就業・生活支援センターです。企業と障がい者の両者を総合的に支援しています。
 「ぷりずむさんに相談したことをきっかけに障がい者雇用の支援機関を利用するようになりました。今では最初の彼に感謝しています。結果的には上手くいきませんでしたが、支援機関を知ることができました。」

雇用する側、される側 支援機関は、双方の支えに

 その後同社は、障がい者雇用イベントへの積極的な参加や、特別支援学校からの職場体験の受け入れも開始しました。その結果として、身体と知的の重複障がいがあるAさんや、最近では特別支援学校からの実習を経たBさんを採用できました。
 「Bさんが入社する際は、障がい者の新卒採用が初めてだったこともあり、ぷりずむさんにはいろいろと相談にのっていただきました。担当の先生やご両親とも何度か懇談しながら、事前準備の大切さを学びました。また何か問題があったとき、どう注意したら良いかなども指導していただきました。支援機関は雇用する側の助けになるだけでなく、雇用される側の心の大きな支えにもなっていると感じます。両者にとって、とても心強い存在ですね」

さまざまな障がい者の採用でより進歩した、雇用への考え方

 こうしたさまざまな障がい者の雇用経験は、同社の障がい者雇用への考え方の変化にもつながっているようです。
 「以前は、障がいのある方も健常者と全く同じように働いていただくことが理想でした。しかしそれは簡単ではないし、さまざまな障がいの方がいます。企業の社会的責任を果たすためにも、障がいのある方がそれぞれの個性に合った力を発揮していただける職種をつくり出したり、障がいがあっても働きやすい環境づくりをすることが、私たちが取り組んでいかなければならない重要な課題だと感じています。
 また下呂を代表する旅館として、障がい者雇用を推進していく責務があると弊社の代表は考えています。それには、社員自体が考え方を変える必要があると思います。
 今後、障がい者雇用を考える企業の方には、まずは特別支援学校や支援機関と、しっかり連携を取りながら挑戦することをおすすめしたいです。一つずつ他機関との関係を築き上げていくことが大切だと思います。」
 老舗旅館という看板を支えているのは、こうした他機関との連携や取り組みのようです。

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