リーディング企業情報

高山信用金庫

http://www.takashin.jp/


右・総務部副部長の
大洞さんと
左・総務部課長の大楢さん


左上・上口さん
右上・元田さん
左下・田口さん
右下・鈴村さん
職員同士の仲も良い


玄関にも屋内にもスロープが設けられている

所在地 岐阜県高山市
障がい者雇用数 4名
事業内容 金融業
障がい者の
業務内容
  • PC操作
  • データ作成

地域密着の信用金庫として、新しい障がい者支援を!

“たかしん”と親しまれる信金 地元のつながりが何より大切

高山市に本店を置き、岐阜県内に19の店舗を展開する「高山信用金庫」。地元では“たかしん”の愛称で親しまれ、金融以外にも地域経済や文化の発展のための活動に取り組んでいます。中でも地域行事には積極的に参加し、野球大会主催や高校への出張授業など、地元とのつながりを大切にしています。障がい者雇用歴も平成12年からと長く、これまでにさまざまな障がいを持つ方が活躍してきました。

「現在は4名の方に各部署で働いていただいています。今後も雇用は前向きに検討していきます。」と話すのは、人事を担当する総務部副部長の大洞さん。
総務課長の大楢さんは「障がいのある4名は、皆さんそれを感じさせないくらいとても積極的ですし、社内で行う面接でも一生懸命なところが伝わってきます。それがほかの社員にも良い影響を与えていると思います。」と話します。

地域発展のための活動を障がい者支援にもつなげたい

同金庫では今後、庫内での直接雇用に加え、地域密着型の信用金庫だからこそできる障がい者雇用支援なども行いたいと考えています。
「現在、知的障がいの方の採用はありませんが、それも含めた障がい者雇用の促進を考えることは必要になると思っています。こうした直接雇用のほかに、地域に密着する信用金庫ならではの特性を生かした活動ができればとも思っています。たとえば経営支援や融資、企業指導などを通じて行う、間接的な障がい者支援などが考えられます。」と言う大洞さん。
「医業経営コンサルタントや中小企業診断士などの資格をもつ職員もいるので、そうした資格を生かして地元の企業と連携し、何らかの形での障がい者の方の支援ができればと思います。」

車いすで人一倍がんばる姿に他の職員もモチベーションアップ

今回は車いすで勤務する、経営戦略課の鈴村さんと、事務管理課の田口さんの実際の職場にもお邪魔しました。両名とも平成25年の中途入社です。

鈴村さんの仕事内容は、エクセルやワードなどパソコンを使用したデータ作成全般。「入社当時に戸惑いはありましたが、今はとてもやりがいがあります。障がい者にとって気になるのは建物のバリアより気持ちのバリアかもしれません。お互いが気を遣ってしまい、バリアができてしまうこともあります。でも、ここではさまざまな要望にも応えてもらえますし、楽しく働かせていただいています。」と笑顔で話します。
課長代理の元田さんは「今の部署で車いすの方は初めてでしたので、どんな点に苦労があるのか理解できない部分もありました。でも、今は狭くて通りづらいなどの問題点にも、皆で自然に対応できていると思います。鈴村さんが人一倍がんばる姿は、ほかの人の刺激にもなっていると思いますよ」と話します。

障がい者雇用にぴったり合う業務内容やスタイルを探求

田口さんも「パソコンの技術に強くなりたいと思っていたので、今のように一日、パソコンと関われるのは楽しいですね。もっと新しいことに挑戦していきたい」と意欲的。
田口さんの上司で部長の上口さんも「わからない部分は積極的に質問して 解決し、今ではかなり専門的なことまでこなせるようになっています。仕事量も徐々に増やしてもらっています」と話します。

鈴村さんと田口さんは、職場体験の後に入庫が決定しました。こうした職場体験の取組みは、ミスマッチを生まないためにも有効だったそうです。
「いまは仕事の効率化が求められる時代。その中で障がい者雇用を促進するには、どんな業務内容やスタイルが良いか、より深く考えることが必要です。お互いが良い結果になれるように今後も進めていきたいと考えています。」と大洞さんは話します。

地元と密着する信用金庫という業態で、どのような障がい者雇用や支援が進められていくのか、今後にも期待が持てそうです。

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