リーディング企業情報

株式会社東海化成

http://www.tokai-kasei.co.jp/


障がい者を積極的に採用する(株)東海化成
社内に6名もジョブコーチがいるのは珍しい


次々に生産される園芸用ポットを正確にまとめる
障がい者が機械の調整まで行う場面も


左から庄司工場長、ジョブコーチの中島さん、景山さん、野田さん、それを支える総務部の野村さん


障がい者が活躍できる環境を作り生産性を向上させる

所在地 岐阜県美濃市
障がい者雇用数 6名
事業内容 農業園芸プラスチック製資材製造・販売
障がい者の
業務内容
園芸用ポットの製造

ジョブコーチ支援が変えた、障がい者雇用のかたち

現場で苦労が続いた受け入れ体勢のない時代

 障がい者雇用で大切なことは、本人の働く能力を把握し、もっている能力を最大限に発揮するための環境づくりや受け入れ体制です。そのために、働く障がい者をサポートし、就職や職場適応など安定した就労を支援するのがジョブコーチ(職場適応援助者)です。
 今回は、自社内に6名のジョブコーチを在籍させ、積極的に障がい者雇用をすすめる株式会社東海化成にお邪魔しました。同社は1500種類もの農業園芸用資材を製造販売し、業界トップクラスの規模を誇る企業。53名の従業員のうち、障がい者は6名です。
 27年前、たまたま縁故で障がい者を受け入れたことから東海化成の障がい者雇用がスタートしました。その後、徐々に人数が増えますが、受け入れ体勢は今のように整っていません。補助作業のみの仕事でしたが、それでも現場の工場では苦労が絶えなかったそうです。

コーチの最初のアドバイスは「じっくり時間をかけて」

 そんな中、他社の見学をきっかけに、配置型※ジョブコーチの支援を受けながら、障がい者を「一緒に働く社員」と位置づけ、生産に携わる社員としての受入れ体制を少しずつ整えていきました。
 「ジョブコーチに『戦力になるまでに、とにかく時間がかかる』と言われました。実感するまで大変でしたが、1年半じっくり付き合って、戦力的にも大幅に向上して、安心したのを覚えています」こう話すのは、常務取締役の景山さん。
 しかし配置型のジョブコーチ支援だけでは、時間的な制約などもあり、「障がい者を雇用するなら、社内で最後まで責任をもって支援する」と決め企業在籍型※ジョブコーチに切り替えました。
 2010年に景山常務が研修を初めて受講。今年で6人目のジョブコーチが誕生しました。全員が日常の業務に追われながらも、ジョブコーチとして障がい者のサポートや現場との調整を行っています。

現場にも根付いた長いスパンでの成長の見守り

 「障がい者一人ひとりの能力や困っていることを現場全員が把握するのは大変ですし、自分たちにも日常の作業がある。以前の環境では障がい者の方の受け入れは不安も大きかったですが、ジョブコーチ支援がスタートしてからは私たちも随分助かっています。障がい者がそれぞれに合った場所で力を発揮できるようになり、しっかり任せられる仕事ができたというのは何よりの成果です」と話すのは、工場長として現場で指揮を執る庄司さん。
 また「障がいのある人と一緒に働く上では、根気よく気長にという点も大切だと、現場で実感できたと思います。できなくてもすぐに諦めないこと。一週間、一ヶ月と長いスパンで見ることですね」とも話します。
 同社では現在、障がい者が個々にワンステップずつスキルアップできる取り組みもすすめており、職域の拡大を障がい者雇用の今後の課題として捉えています。

障がい者雇用を通し現場力の向上を目指して

 障がい者を雇用する上で気になる点のひとつに生産性と賃金のバランスがありますが、その点を景山常務にうかがいました。
 「生産性の足りない部分を助成金で補うという考え方もありますが、長期的に見るとそれでは無理が大きくなります。やはり個々の目標やゴールを定め、それに向かって向上できるよう努力することは大切です。目標に向かう障がい者をどう支えるのか。それを考え実践するのがジョブコーチの大切な役割です。弊社では実際に現場のオペレーターが知恵を出し合って仕組みを考え直しています。障がい者が活躍できる環境を作ることが、最終的には生産性や品質の向上につながると考えているんです。障がい者雇用は単体の問題ではなく、社内全体の取り組みだと思いますね」
 ジョブコーチの支援を上手く活用し、現場力・生産性の向上へと繋げていました。

※ジョブコーチには、地域障害者職業センターに配置された「配置型」と、障がい者を雇用する企業自体が雇用する「企業在籍型」があります。

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