リーディング企業情報

ワカムラ電機株式会社

http://www.wakamura.co.jp/

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所在地 岐阜県加茂郡
障がい者雇用数 4名
事業内容 サーマルリレー・グリッド抵抗器
プレス・板金、機構部品の製造及びプリント基板の実装
障がい者の
業務内容
  • 部品解体

豊かな山と川の恵みを感じる加茂郡八百津町。
木曽川のほど近くに本社を構えるワカムラ電機株式会社を訪ねました。
【工業用電機部品製造業】で 地域に根ざした経営をされており、岐阜県が推進する「仕事と家庭の両立支援」において、独自の取り組みを行う「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」にも認定されています。
障がいのある方が活躍する姿から、社員一人ひとりを活かすヒントがありました。
機械工作課 矢嶋 俊宏さん・中濃特別支援学校卒業後に就労 勤続7 年 25 歳  / 母 矢嶋 ゆかりさん / 総務部長 亀井 聡さん / 現場担当者 岡村さん

教える技術「できるように教える」

「やってみないと分からない、だからやってみよう」

現場での矢嶋さんの働きぶりについて聞いてみました。
岡村さん:
一つのことを本当に細かくきちんとやります。 最初は喋らなくて、こちらが「休憩しなさいよ」と言うぐらいまで仕事をしていましたね。
それで朝の調子や顔色を見ながら毎日声を掛けて。そのうち「日曜日に写真を撮ってきた」と写真を見せてくれるようになりました。今は仕事のことも自分で見て、疑問に思ったことはちゃんと話してくれます。
ずっと続けてきているから素晴らしいと思いますよ。

矢嶋さん:
最初は緊張していましたが、今はしません。職場では写真や旅行の話をします。

矢嶋さんの雇用に至った経緯を教えていただきました。
亀井さん:
出会いは特別支援学校の職場実習で、矢嶋くんは高校1年生の時から3年間来てくれました。
卒業後4 月1日から就職、それが7年前です。特別支援学校からの実習受け入れは初めてでした。

お母様:
知人や地域の方から「ワカムラ電機さんは優しい会社ですよ」という話を聞いていて、学校にも調整をお願いして、同級生数名と一緒に実習をお願いしました。最初の実習の際には、ご迷惑がかかるといけないので、保護者が交代でつきました。言葉数は少ないですが、張りきっている様子は伝わってきました。

亀井さん:
最初は「できることがあるのか」わからず不安でしたが、実際に作業を行ってもらうとみなさん非常に素直で、黙々と仕事に取り組んでくれるので驚きました。
主な業務は電気設備の部品解体です。理解が早く、細かい作業が得意で細かいところにまで気がつきます。解体ができれば組立もできると考えました。
あとは根気。1 日継続してできるかどうかですね。

どのように障がい者雇用環境を整備されたのでしょうか。
亀井さん:
3年間の実習によって、入社時点である程度、矢嶋くんのできることは分かっていました。障がい者雇用について会社からの指示ではありませんが、社会的責任を感じています。
ただ、企業として利益を上げなければ雇用ができませんので、矢嶋くんのスキルの高さによって、成り立っているところはあります。
あとは業務を「教える技術」が必要ですが、当初から現場に任せていましたし、それは障がいのない方に対しても同じです。
現場がどんな方にも対応できるようになってきたことは、ありがたいですね。
彼は自己判断で仕事をしないので、不良品を作りにくい。指示を理解してからやります。
ですから、私たちも「できるように教える」。紙でのマニュアルもありますが、完成品を必ず見せるようにしています。

自信を持って働ける環境支援

「自主性と働くうれしさを実感できる工夫」

矢嶋さん自身が工夫していることはありますか。
岡村さん:
ミスを探して見つけてくれます。それがすごいですね。
ちょっとおかしい、ではなくて「これでいいですか」というように、いつもと違う様子ですぐに持ってきてくれます。
休憩のベルが鳴っても、机の上を片付けてから次の行動に移ります。時間外でも掃除をしてから帰っていきます。私たちが声をかけたわけではなく、自主的にやってくれています。
亀井さん:
報告はよくしてくれますね。
矢嶋くんが自主的にチェックリストを作って、帰る時に毎回見ますので、その時に話します。
矢嶋さん:
最初は電気を消し忘れていると言われて、Word でチェックリストを作りました。自分で考えて工夫をすることは好きです。

「働いてよかった」と感じることはありますか。
矢嶋さん:
5年表彰(永年勤続表彰)をもらえたことです。働くことで趣味が続けられるので、よかったと思います。
写真を撮りに出かけること自体が楽しみです。
お母様:自分の趣味のための道具を買うにしても、一生懸命働いて、積み立てているから買えます。新しい道具も買いたいから頑張って働く。それがすべて結びつけて考えられるから、行くのが嫌だとかやりたくないって事はなく、朝起きたら仕事に行きますね。

温かく見守りながらも妥協しない

「現場から声が上がるのは《戦力》として見ているからこそ」

これまでに困ったことや大変だったことはありますか。
矢嶋さん:
今は、特に困ったことがありません。ただ、一番忙しい時期がずっと続いた時は大変でした。趣味ができないぐらい、体調を崩したこともありました。

その時はどのように乗り越えられたのでしょうか。
お母様:
クリニックにかかって治療を受けました。通院は今でも続けています。勤務時間の調整などもあり、持ち直してまた冬に体調を崩すというのを温かく見守っていただいて。
「辞めてしまうと復帰するのが難しくなる」と言っていただきました。
岡村さん:
寒い時期でも服が薄着で。「服、何枚着てるの?」って聞いて。「もう少し中に着たほうがいいよ?」とか「私たちはズボンの中にも穿いてるよ」と言ったことがありますね。
たまに気力がない時や、ぼーっとしている時もあるんです。私が大きな声で「矢嶋くん!」って言うと「はっ!」と気づいて。
体調が悪い時は誰にでもありますから。
矢嶋くんの担当は決まっているので、通院などで休む場合は先に調整して、誰かが代わりに仕事をします。ですから、いなくてはならない大事な一員ですね。
亀井さん:
「異変があればすぐ総務へ声をかけて」と伝えています。精一杯やっているのはわかっているので、叱ることはない。
作業が止まったりゆっくりになる場合は自分でも気づきますし、現場の人間が教えてくれる。
現場から声が上がるのも戦力になっているからこそ。「ここまででいい」という妥協がないからです。

今後チャレンジしたいことはありますか?
矢嶋さん:
10年表彰をもらえるように頑張ること。オリンピックを見に行きたい。オリンピックに行って、写真を撮りたいです。

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