リーディング企業情報
株式会社人材Bank
「短時間なら働ける」主婦の方の活躍の場としてコールセンターを設立 障がい者も働きやすい
取締役・営業職として多くの面談をした渡邉賢司さん(右)
左はコールセンター責任者で総務部課長の渡辺 敬多さん
企業の障がい者雇用について話す渡邉さん
所在地 | 岐阜県岐阜市茜部 |
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障がい者雇用数 | 4名 |
事業内容 | 業務請負・人材派遣 等 |
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障がい者の 業務内容 |
コールセンター |
年間1,000人! 障がい者も誰でも、一人ひとり向き合う
本業の派遣から大転換 障がい者を活かす雇用形態
人材派遣業の株式会社人材Bankは、「人も企業も支え合って生きている」の理念のもと、一人でも多くの採用マッチングを生むべく、年間一千名程の求職者のキャリア相談に向き合っています。
28年10月に設立したコールセンターでは、身体障がいのあるAさんが活躍中。設立の中心人物で常務取締役の渡邉さんとAさんに、お話を聞きました。
「派遣事業だけで障がい者雇用していた時は大変だった」と渡邉さんは言います。「労働環境の整備、勤務時間の配慮等で派遣先との連携が足りず、なかなか進みませんでした。派遣先企業に張り付いている訳にもいきません。『最近どう?』と声を掛けるだけで違ったでしょう。」
障がい者が活躍するには派遣よりも、直接管理のもと一人ひとりに向き合える請負業務の方が向いていると考え、元々幅広い雇用形態を想定していたコールセンターにAさんが加わりました。
障がい者雇用でも重視した派遣業のノウハウ
周りの反応はどうですか?
「Aさん本人から障がいをオープンにしたことで、周りが配慮するようになり、声掛けが増えました。障がいというより身体の特徴の一部という見方で、ごく自然に接しています。」
特別な工夫や配慮はありますか?
「本人から特別視してほしくないと言われています。トイレを洋式に変えたぐらいで、ソフト面では本当に特別視していません。面談も周りと同じです。」
障がい者のイメージに変化は?
「以前は先入観があり『僕らじゃ無理だ』『問題を起こすかも』と不安でしたが、面談を重視して採用を進めるうち、障がい者もひとくくりに出来ないと分かってきました。派遣業で年間一千人程の面談をしても全員違う。障がい者に限らず、一人ひとりと向き合い、いかに働く喜びを感じて頂けるかを大切にしています。」
オープンは不安もあったけど理解してもらえる
Aさんの障がいは、以前商社で営業職をしていた頃、病気の影響で現れました。
障がいの公開に不安はなかったですか?
「ここで障がいをオープンにしたきっかけはSNSでした。いろいろな中途障がいの方の『公開して良かった』という経験談を見て、自分もオープンにしようと思いました。」
実際に転職してからはどうでしたか?
「周りの目、理解・配慮してもらえるだろうかが不安でした。以前居た支援施設の環境とは違いますから。今は時間が経つほど、周りにご理解頂いてると感じています。」
今後の目標は?
「仕事を安定させるために、できる事に対しては最大限努力していきたいです。仕事を継続していけるように、日ごろから私生活に気をつけ体調を管理しています。無理せず規則正しい生活が一番ですね。」
最初の一歩を踏み出せば本業で培った経験も活きる
渡邉さんは、企業が障がい者を雇用することについて「やってみた実感として、業務のブラッシュアップや気付きに繋がります。障がい者の方が働きやすいということは、健常者も働きやすい環境ということ。職場環境を考えるきっかけを与えてくれました。」と話します。
「今はいろんな機関から情報がもらえます。とりに行って吸収すれば、こんなに良いことはない。医療機関や行政機関も思ったより敷居が高くなかったですよ。」
「最初の一歩を踏み出せればいいんですよ。弊社も障がい者の方からの応募をきっかけに、その方の為にどうすればいいか考え、支援機関に相談しました。その中で人脈が生まれ、自然と自分たちの出来る事で役に立ちたいと思うようになりました。」
今後、障がい者でも能力があれば役員としても活躍してほしいそう。派遣業で蓄えた「社員一人ひとりに向き合うノウハウ」を障がい者雇用にも活用していました。
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